うちで今ともに暮らす猫の名前はHAL(2013年8月17日生まれ)、現在(2023年)9歳。種類はブリティッシュ ショートヘアー(ブルー)の男の子。ボクにとっては3匹目。
プロローグ
ボクが高校1で夏休みの朝、バイトに向かう高架下の隙間で1匹の子猫が鳴いているのに気がつき、帰りもいた。家に帰って両親に承諾を得てから戻って隙間に潜り込み保護。お腹が白くて団子尻尾のチャトラの男の子。ニィニィ鳴いていたからニーと名付けて面倒をみた。やがて進学で実家を出ることになり母に託した。
実家を出てから25年後、街のオフィスを閉じて自宅に仕事場を移した。これをきっかけに妻から猫を飼わないかと提案される。ボク好みの猫のイメージを伝えると、理想通りのスコティッシュフォールド/男の子を妻が見つけてきた。そしてカロン(2011年7月30日生まれ)名付けて家族となった。
自宅オフィスの仕事はさぞ気楽だろうと思ったら、本職(デザイナー)以外の雑務もこなさなきゃならない。でも篭りがちだし座ってばかりなので健康のために隙間でジム通い、もちろん家事もこなす。そんな中、折れ耳で白くてフワフワしてかわいくておとなしくて賢いカロンは、辛い時いつも支えてくれる。
スコティッシュフォールドの平均寿命は少し短く、さらに男の子は短い場合が多いらしい。健康管理に気遣って長生きさせてあげたいけれど、来る日のことを考えると胸が痛い。その対策として2年後、今度は妻好みのブリティッシュショートヘア(ブルー)のHAL/男の子も家族の一員に。
愛するカロンとの別れは思ったよりずっと早く、本当に突然。8年10ヶ月で旅立ってしまった。それはもう、想像より遥かに辛くてカロンの存在意義がどれほど大きかったのかを思い知ることになった。
思えば、カロンの弟分で2番手のHALは終始カロンに嫉妬していた。時に八つ当たりするも軽くあしらわれ、思い切って喧嘩を仕掛けても勝った試しがないヘッポコぶり。きちんとしつけを守っていたカロンと大違い、HALは主が見てないところなら問題なしという解釈をする小悪魔さを発揮していた。
そんなHALもカロンが他界すると徐々に変化していった。ボクと妻の愛情を一身に注がれるようになると性格はみるみる穏やかになり、主への従順さが増し、嘘みたいに良い子の化身となっていった。その行動は、もう猫の域を越して犬レベル。おかげでカロンを無くした痛みも徐々に和らぐ中、健気なHALの本心に胸を打つ。
1年もたつと主としてはメンタルの保健として正直もう1匹迎え入れたいと思いはじめる。ところが自分の聖域を守りたい一身のように他の猫への敵対心はさらに強くなり(お隣の猫さんやたまにやってくる野良猫さんに対して激しい威嚇)、これはどうみても難しいと判断。
ブリティッシュショートヘアの寿命は他種より少し長く、15~20年といわれている。
HALが健康に過ごせればまだ半生ある。ならばHAL自信が望んでいる気持ちを汲み、寄り添って暮らしていこおうと決心。このタイミングはよかったのか遅かったのかわからないけど、うち猫2匹と寄り添ってきた経験、そしてHALのこれからの記録も兼ね、『猫より』というタイトルでサイトを立ち上げました。
主:aonoiro
あらためて、『猫より』とは“うち猫と寄り添って暮らす”を略したタイトルです。
※うち猫(家猫)とは/動物分類学において(ヨーロッパヤマネコの亜種として)家畜種であるイエネコ(学名:Felis silvestris catus)のこと。(上記イエネコのうち、野良猫、野猫の対義語として)ペットの飼い猫のこととされるが猫と言う種に野生はいないことから野猫、野良猫も家猫である。Wikipediaより